元5年ニートだった私が、就職活動をした時の体験談を語ります。
就職に対する恐怖
私は大学卒業後、就職しませんでした。
理由は、公認会計士という資格の勉強をするためです。
しかし、専門学校に通いせっせと勉強したにも関わらず、結果は不合格でした。
全く受かる気がせず、私は資格受験を断念しました。
残された道は、就職しかありません。
でも、私は就職しませんでした。
そのままニートになりました。
「就職することに対する恐怖」があったからです。
今になって思い返せば、私が大学卒業後、就職せず資格受験の道を選んだのも、就職を逃れるための口実だったように思えます。
「働かずにもう少し学生のままでいたいな~」というモラトリアム志向があったからです。
私は会社で働くことにネガティブなイメージしかありませんでした。
わずらわしい人間関係、
つまらないルーチンワーク、
毎日、毎日夜遅くまで残業、
それでいて給料は少ない、
自由な時間もない。
段々それが当たり前の生活になっていき、いつの間にか年取って死んでいく。
そう考えると、怖くなりました。
だから、私は、なるべく就職するのを”延期”したのです。
見えないプレッシャー
とはいえ、ニートになって2年経つと、さすがに焦りはじめました。
当時私は27歳。
当然、周りはスーツを着て働いています。
親や友達は、私が働いていないことを遠回しに指摘します。
私自身もずっとプレッシャーを感じていました。
「このままだとヤバイ」
と。
でも、今すぐ就活するモチベがなかったので、とりあえず就職に役立つであろうワードエクセルやTOEICの勉強をしていました。
・・すると、自分でも信じられない結果になりました。
3カ月でTOEIC865点取得できたのです。
「700点くらい取れればいいかな~」くらいの軽い気持ちで受けたので驚きです。
このことがきっかけで、「もしかして就職できるのでは・・」と淡い希望が持てるようになりました。
ニートだけど働きたい!
TOEICを取得したことで自分に自信がつき、「働きたい」という気持ちが芽生えてきました。
もともと英語は好きだし海外に興味があったので、英語を使って海外とやり取りできるような仕事に就けたらいいなと思うようになりました。(ちなみに、大学の学部は国際関係です。)
生まれてはじめてハローワークに足を運び、会員登録をしました。
私の担当をしてくれたスタッフさんは非常に感じが良く、「あなただったら大丈夫ですよ。必ず就職できますよ」と激励してくれました。
私の住んでいるところは地方都市で、英語を使う仕事があるかどうか不安でしたが、探してみると何件か見つかりました。
貿易事務、翻訳、英会話講師・・・
とりあえず英語力を必要とする求人には、片っ端から応募しました。
応募先企業にはハロワのスタッフさんが電話をかけて面接を取りつけてくれました。
なので、書類選考で落とされることはほとんどありませんでした。
あとは、面接にパスすれば、晴れて正社員です。
立ちはだかる正社員の壁
面接は緊張する
はじめての面接は緊張しました。
スーツを着て面接に臨むということ自体が生まれてはじめてだったからです。
一応、ハロワで「面接攻略トレーニング」なるものを受けて、お辞儀の仕方、挨拶の仕方、話し方などを教わっていたのですが、やはり本番は違います。
面接官が威圧的な目で見つめてきますし、予想外の質問をされることもありました。
私は頭が真っ白になり、適当な返事しかできませんでした。
1週間後、会社から結果通知が届きました。
封筒を開けると、数行、
「残念ながら、今回の採用は見送らせていただきます。」
とだけ書かれてありました。
なんだか自分が否定されたような気分になり、その場でゴミ箱に捨てました。
人事担当者の本音
その後も、私はあきらめず面接を受け続けました。
しかし、何回受けても受かりません。
正直何がいけないのか?わかりませんでした。
英語関係の仕事って、だいたいTOEIC600点もしくは730点以上必要なのですが、私は余裕でクリアしています。
苦手だった面接も徐々に慣れてきて、ハキハキと受け答えできるようになりました。
なのに何故?
理由は簡単でした。
「いくら英語力があっても、実務経験がなければ使えない」
そうハッキリと面接官に言われたのです。
「なんだ、やっぱり、そういうことか」
薄々感じてたことをズバリ指摘されたので、ようやく腑に落ちました。
3カ月間、ハロワに通い続け、面接に行き続けた結果、、、
すべて不採用。
私は、正社員として就職する道を諦めました。
その後の私
その後、バイトをいくつか経験しましたが、どれも長続きはせず、バイト→ニート→バイトを繰り返していました。
そんな折、ある人と出会うことで人生が少しづつ変わっていくのですが・・。
つづき → なんだ、稼げないじゃないか!