今日は、ちょっと昔話を。
今から3年前、私は「ニートの海外就職日記」というブログにハマっていました。
著者である「海外ニート」さんは、28歳までニートしていたが、海外に脱出することで見事、現地就職できたという経歴の持ち主。
当時ニートだった私にとっては、彼は憧れの的だったんです。
彼はブログの中で「日本の労働環境はクソだ!みんな日本を脱出して海外で就職しようぜ!」ということを散々訴えていた。
若くして日本社会からはじかれた私にとっては、まさにドンピシャの内容でした。
ちょうどその頃、趣味で英語を勉強していてTOEIC800点くらい取れていたので、海外就職という選択肢は、あながち不可能ではないなと思っていたからです。
彼が言うに、海外脱出するには、「まずワーホリビザでオーストラリアかカナダに行き、バイトしながら英語を身につけ、それから現地の学校を卒業して現地の会社に就職する」方法が一番いいのだとか。
ちなみに、ワーホリとは、ワーキングホリデービザの略で、18~30才であれば1年間、現地で自由に働くことができるビザのことです。主な対象国は、オーストラリア、カナダ、イギリスなど。
私も海外ニートさんのように、海外に行けば人生逆転できるのではないか?と考え、とりあえずワーホリビザでカナダに渡ることを決意しました。(なぜカナダかというと、クリーンな国でなんとなくいいイメージがあったからです。)
で、
カナダに着いて最初の1カ月は、語学学校に通いながら、バイト探しに明け暮れました。
バイトの求人は、日本食レストランの手伝いがほとんど。
まあ、英語を話せない日本人を雇ってくれるところなんて、そうそうないですから、そこはちょっと辛抱しようと思ったんです。
バイトを探してから2週間くらいしてようやく、ラーメン屋のバイトに受かりました。
ラーメンなんてカップ麺しか作ったことがない、飲食経験ゼロの私がなぜ受かったのかは謎ではありますが、とりあえずはホッとしていました。
まあ、海外の労働環境だし、日本みたいにコキ使われることもないだろうと。
しかし、です。
いざバイトがはじまってみると、これが予想以上にキツイキツイ。
そもそも日本でロクにバイトしたことがないニートが、海外で飲食のバイトをするのだから、当然と言えば当然です。
しかもスタッフ全員が日本人なので、海外でありながら、実質、日本の飲食店で働くのと全く同じです。
海外だからといって、ゆるい感じで働けるわけではなかったんです。
・・・。
私には無理でした。
根性なしと思うでしょうが、2週間でバイトを辞めました。
その後、資金が底をつき、やむをえず日本に帰国。
結局、カナダでの生活は2カ月で終了してしまいました。
海外ニートさんに憧れて海外に渡った私ですが、即リタイヤという結果に。。。。
自分が情けなくなるのと同時に、海外就職はハードルが高いと痛感したのです。
もちろん、ワーホリビザで渡り、そのまま現地で就職する人もいるのですが、はっきり言って、少数派です。
ほとんどの人は、1年たったら帰国し、日本で就職します。
海外でも不況といわれる昨今、英語ができない日本人をわざわざ雇うところなんて、なかなかありません。
本気で海外就職しようと思うなら、現地の大学か専門学校を卒業し、学位を取るくらいでないといけません。
(となると、資金が三百万円以上かかることになるのですが。)
現実問題、かなりハードルが高いと思います。
そんなこんなで、ちょっとした挫折を経験した私ですが、ひとつだけ、ビジネスに役に立つ貴重な体験をしたんですよね~。
そのことについては、またお話しします。
では。